研究成果の発表

鋼材における脆性亀裂アレストに関する近年の研究をレビューした論文がEngineering Fracture Mechanicsに掲載

研究報告者

一般財団法人日本海事協会 技術研究所 安全性評価部門

研究の概要

大型コンテナ船をはじめとした大型鋼構造物では,仮に破壊が発生しても,大規模な損傷が生じる前に亀裂を停止させる,Double integrityの考え方が必要とされている。本会ではコンテナ船の大型化に対し,Double integrity確保のために鋼板における脆性亀裂伝播・停止(アレスト)現象の研究を継続的に実施してきている。これらの成果はIACS UR S33の開発等,コンテナ船の健全性向上に貢献する取り組みに活かされている。本レビュー論文では,本会が関与した研究論文を含めた,この約20年の脆性亀裂アレストのジャーナル論文を,船舶分野のみならず幅広く収集,レビューすることで,これまで何がわかってきたのか明らかにした。


掲載ジャーナル:Engineering Fracture Mechanics

論文タイトル:The state-of-art of studies on brittle crack arrest in steel

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