その他研究開発(共同研究等)

Power Assist Sailの実用化に関する研究開発

研究実施期間:2012年06月01日 ~ 2014年01月31日

共同研究者

三井造船株式会社
株式会社商船三井
株式会社三井造船昭島研究所

研究の概要

 船舶が排出するCO2の大幅削減には、新造船のみならず、多数存在する既存船のCO2削減が必要である。新造船のCO2削減に関しては、多くの造船各社や船会社が排出するCO2大幅削減を狙ったコンセプトや製品を発表・提案し、具体的な動きがあるものの、既存船のCO2削減に関しては新造船に比べ十分とは言えない。
 本研究開発の目的は、海上に広く存在する自然エネルギーである風を回収可能な帆を用いたCO2削減装置を実用化し、既存船に適用可能な廃熱回収装置や省エネ付加物に加えて、新たなCO2削減手段の選択肢を獲得することである。帆を用いたCO2削減装置を、「Power Assist Sail」と呼ぶこととする。
 本研究開発では、帆を用いたCO2削減装置「Power Assist Sail」の実用化に向け、実船装備を想定した「Power Assist Sail」の設計を行い、設計した帆を実際に製造して陸上試験を実施する。また、帆装備時の各種安全性の確保、製造及び搭載工事のコスト削減などの実用化の面で重要な内容についても検討を行う。これらの研究開発作業を通して、「Power Assist Sail」の実船装備に関する様々な問題点を解決し、「Power Assist Sail」の実船搭載・実運航に供することができる環境の実現を目指す。

研究成果報告書

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