ClassNK トランジション サポート サービス

GHG排出削減が国際社会全体で喫緊の課題となる中、海運業界においても船舶からのGHG排出削減に対する圧力が高まっており、IMOやEUでは環境規制が強化されています。 このような規制環境の下、GHG排出を計画的に削減するためには、様々なGHG排出削減手段を活用しながらゼロエミッションへの移行を進める必要があります。

本会は、お客様のゼロエミッションへの円滑な移行を包括的にサポートすることを目的として、「ClassNK トランジション サポート サービス」を展開しています。GHG排出削減手段をご検討中のお客様をサポートする多様なメニューを用意し、お客様のニーズに合わせた最適なGHG排出削減ソリューションをご提案します。

トランジションサポートサービス内容

代替燃料サポート

動向

代替燃料の導入にあたっては、技術的な検討だけではなく、コストや供給量を含む動向の把握も欠かせません。本会は、船舶での使用が想定される各代替燃料について、規制対応コストを含めたコスト試算結果や燃料供給量の見通し、代替燃料船の発注状況など、最新の情報を発信します。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 グリーントランスフォーメーションセンター
Tel: 03-5226-2031 e-mail: gxc@classnk.or.jp

安全要件

代替燃料船については、代替燃料の使用が船舶、船員、環境に与えるリスクを踏まえた安全要件の開発がIMOにおいて急務となっています。本会は、IMOにおける代替燃料船の安全要件の整備に先行して、代替燃料船の安全要件や設計の指針を示す「代替燃料船ガイドライン」の発行等を通じ、代替燃料船の導入を支援します。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 技術部
Tel: 03-5226-2042 e-mail: tsd@classnk.or.jp

新造船・レトロフィットサポート

代替燃料を使用する新造船や、既存船の代替燃料船へのレトロフィットに関して、本会は、船級協会としての知見を活かし、基本設計承認(AiP)の発行やレトロフィットに関する技術的なサポートを行います。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 技術部
Tel: 03-5226-2042 e-mail: tsd@classnk.or.jp

オペレーション・船員訓練支援

代替燃料船が普及していく一方、アンモニアやメタノールといった一部の代替燃料については、船上で実際に使用する場合の取扱いや、船員の訓練要件等が国際的に策定されておらず、統一的なガイドラインがない状況です。本会は代替燃料のオペレーションや船員の訓練要件等をまとめたガイドラインの発行や、代替燃料のオペレーションや船員の訓練要件等をまとめたe-ラーニングの配信を行います。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 認証・海技部
Tel: 03-5226-2177 e-mail: met@classnk.or.jp

バイオ燃料の使用

バイオ燃料は、その原料となる植物が成長過程で大気中のCO2を吸収することからライフサイクル全体ではカーボンニュートラルな燃料とされ、また、既存のエンジンの大規模な改造を経ずに使用可能なドロップイン燃料として注目を集めています。本会は、「バイオ燃料使用に向けたテクニカルガイド」の発行を通じてバイオ燃料の特徴や使用時の注意事項等の情報を提供するとともに、バイオ燃料の国際的認証スキームに沿った認証を通じて、バイオ燃料の使用を支援します。詳細については、以下リンクをご参照ください。

バイオ燃料

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 機関部
Tel: 03-5226-2022 e-mail: mcd@classnk.or.jp

燃料認証

バイオ燃料やグリーン燃料については、その燃料が持続可能な方法で製造されたことを示す認証ニーズが高まっています。本会は、船上で使用される代替燃料について認証スキームに沿った第三者認証を行います。当該認証から燃料使用による排出量の削減効果の認証までワンストップで提供します。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 環境部
Tel: 03-5226-3025 e-mail: ghg@classnk.or.jp

GHG削減効果の認証

バイオ燃料やグリーン燃料の使用により、従来燃料を使用した場合と比較してGHG排出量が削減されます。本会は、バイオ燃料等を使用したことにより削減されたGHG排出量について、第三者機関として、ISO国際規格やGHGプロトコル等に準拠した認証を行います。GHG排出量削減の認証を取得することにより、ステークホルダーに対してGHG削減効果をアピールいただけます。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 環境部
Tel: 03-5226-3025 e-mail: ghg@classnk.or.jp

メタンスリップ実測値の認証

近年、LNG燃料の利用拡大に伴い、大気中に放出される未燃焼のメタン(メタンスリップ)が地球温暖化にもたらす影響への懸念が高まっています。本会は、LNG燃料を使用する機関のメタンスリップの実測値を認証します。認証を取得することにより、船主等のステークホルダーに対してGHG排出量の削減をアピールいただけます。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 環境部
Tel: 03-5226-3025 e-mail: dcs@classnk.or.jp
日本海事協会 機関部
Tel: 03-5226-2022 e-mail: mcd@classnk.or.jp

燃費改善サポート

燃費改善効果の推定

燃費改善技術の導入を検討する際には、実際にどの程度の燃費改善効果が見込まれるかを事前に推定することが重要となります。本会は、燃費改善技術を導入した場合に見込まれるCO2削減効果や、CII格付けの改善効果を推定するサポートを提供します。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 環境部
Tel: 03-5226-3025 e-mail: dcs@classnk.or.jp

燃費改善技術の導入支援

風力補助推進システムや空気潤滑システム、省エネ付加物、プロペラ換装、最適運航支援システム等の燃費改善技術については、採用する各技術により燃費改善効果が異なります。また、船型や船種により利用できる技術に制限がある場合もあります。本会は、燃費改善技術の導入を検討するお客様に対して、技術毎の燃費改善効果や船型・船種を考慮し、個船毎に燃費改善技術の導入をサポートします。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 船体部 EEDI部門
Tel: 03-5226-2018 e-mail: eedi@classnk.or.jp

船上CCSサポート

動向

船上CCSの実用化に向けた動向や回収したCO2を貯留できる地域・施設・貯留可能量等、船上CCSの導入に資する情報を発信します。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 技術部
Tel: 03-5226-2042 e-mail: tsd@classnk.or.jp
日本海事協会 機関部
Tel: 03-5226-2022 e-mail: mcd@classnk.or.jp

安全要件

船上CCSのシステムや設置に関する安全要件等については、国際的に合意された基準が整備されていない状況です。本会は、システムや設置に関わる安全要件等の規定を示した「船上CO2回収貯蔵装置ガイドライン」の発行等を通じて、船上CCSの導入を支援します。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 技術部
Tel: 03-5226-2042 e-mail: tsd@classnk.or.jp

回収されたCO2量の認証

船上CCSにより実際に回収されたCO2量を第三者機関として認証します。回収されたCO2量の認証を取得することにより、ステークホルダーに対して船上CCSによるCO2の削減効果をアピールいただけます。また、船上CCSによるCO2の削減効果がIMOやEUの規制下においても考慮されるようサポートします。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 環境部
Tel: 03-5226-3025 e-mail: dcs@classnk.or.jp
日本海事協会 国際部
Tel: 03-5226-2038 e-mail: xad@classnk.or.jp

GHG排出マネジメントサポート

ClassNK MRV Portal

IMO-DCS及びEU-MRV規則やCII格付け制度に効率的に対応できるよう、エミッションレポートの作成支援アプリケーション「ClassNK MRV Portal」を提供しています。ClassNK MRV Portalの詳細については、以下リンクをご参照ください。

ClassNK MRV Portal

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 環境部
Tel: 03-5226-3025 e-mail: mrvsupport@classnk.or.jp

ClassNK ZETA

本会は、船舶からのGHG排出を効率的にマネジメントできるツールとして、「ClassNK ZETA」を提供しています。ClassNK ZETAは、ClassNK MRV Portalと連動したツールであり、個船やフリート全体のCO2排出量やCII格付けのモニタリング機能や、減速運航などを実施した場合にCO2排出量やCII格付けがどのように変化するかシミュレーションできる機能を搭載しています。ClassNK ZETAの詳細については、以下リンクをご参照ください。

GHG排出マネジメントに関する包括的サービス

ClassNK ZETA

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 環境部
Tel: 03-5226-3025 e-mail: zeta@classnk.or.jp

ポセイドン原則・海上貨物憲章等の枠組み支援

近年、船舶からのCO2排出削減を支援する世界的な枠組みが発足しています。2019年には船舶融資の立場から国際海運のCO2排出削減を支援する枠組みであるポセイドン原則(Poseidon Principles)が、2020年には荷主の立場から国際海運のCO2排出削減を支援する枠組みである海上貨物憲章(Sea Cargo Charter)がそれぞれ発足しました。このような枠組みに対するお客様の取り組みをサポートするべく、本会は、公正な第三者機関として、CO2排出量の計算サポートやCO2排出量削減の評価などを実施しています。これらの詳細については、以下リンクをご参照ください。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 グリーントランスフォーメーションセンター
Tel: 03-5226-2031 e-mail: gxc@classnk.or.jp

カーボンニュートラル達成度の評価

気候変動対策への世界的な関心の高まりにより、2050年カーボンニュートラルを目標とする企業が増加しています。海上輸送ビジネスに関わるお客様の中には、例えば、自身のフリート全体からのCO2排出量を2050年にカーボンニュートラルとするよう目標を設定されている場合もあると思われます。このようなお客様に対し、本会は、お客様の海上輸送に起因するCO2排出量について、目標とするカーボンニュートラルにどの程度整合しているかについて、第三者の立場から評価を行います。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 グリーントランスフォーメーションセンター
Tel: 03-5226-2031 e-mail: gxc@classnk.or.jp

規制を理解する

国際海運ゼロエミッションへの道筋

2023年7月に開催されたIMO第80回海洋環境保護委員会(MEPC 80)において、2023年版IMO GHG削減戦略が採択されました。本会では、同戦略が求める行動を数値で視覚化し、関係者間の幅広い議論の喚起、脱炭素化の実現に向けた取組みの加速に貢献すべく、改定された削減戦略に基づくゼロエミ燃料導入目標やGHG排出削減目安の達成に必要となる総GHG排出量、ゼロエミ燃料の導入規模、ゼロエミ燃料船の導入規模について、IMO DCS対象となる国際航海に従事する総トン数5,000トン以上の船舶を対象に試算しました。

GHG排出削減目安の達成にむけて

本分析の詳細をホワイトペーパーとして以下に掲載しています。

本件に関するお問い合わせ:
日本海事協会 グリーントランスフォーメーションセンター
Tel: 03-5226-2031 e-mail: gxc@classnk.or.jp

海運EU-ETS対応に関するFAQ

EU-ETSに初めて対応することとなる海運セクターの皆さまの対応をサポートするため、EU-ETSの概要や規制対応のための必要な準備/手順の解説等をQ&A方式で纏めた「海運EU-ETS対応に関するFAQ」を発行し、規制対応に向けた情報を提供しています。詳細については、以下リンクをご参照ください。

海運EU-ETS

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日本海事協会 環境部
Tel: 03-5226-3025 e-mail: dcs@classnk.or.jp

FuelEU Maritime対応に関するFAQ

FuelEU Maritimeへの対応準備をサポートするため、「FuelEU Maritime対応に関するFAQ」を発行し、規制の概要や必要な準備についてQ&A方式で纏め紹介しています。詳細については、以下リンクをご参照ください

FuelEU Maritime

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日本海事協会 環境部
Tel: 03-5226-3025 e-mail: dcs@classnk.or.jp

関連資料

ClassNK トランジション サポート サービスのパンフレットは以下からダウンロードいただけます。
ClassNK トランジション サポート サービス

ClassNK トランジションサポートサービス資料

お問い合わせ先

ClassNK トランジション サポート サービス全般に関するご質問及びご相談は、以下へお問い合わせください。

一般財団法人 日本海事協会 グリーントランスフォーメーションセンター

Tel: 03-5226-2031
e-mail: gxc@classnk.or.jp