バラスト水管理条約

バラスト水管理条約について

IMOは海洋環境に影響を及ぼす水生生物の越境移動を防止するために、バラスト水及び沈殿物の管制及び管理のための国際条約を2004年に採択しました。IMOによると、船舶によって年間30億トンから50億トンのバラスト水が国際移動しています。

2016年9月8日にフィンランドがバラスト水管理条約を批准したことにより、同条約への批准国数は52ヶ国、その合計商船船腹量は世界の商船全体の35.14%となりました。同条約の発効要件である30ヶ国以上の批准かつ批准国の合計商船船腹量が世界の商船船腹量の35%以上を満たしたことから、バラスト水管理条約は2017年9月8日に発効いたします。

なお、バラスト水管理条約の条約批准国については、IMOのホームページよりIMO / English / About IMO / Conventions / Status of Conventionsにある "Recent ratifications"にアクセスして頂きますと国別のデータシートがダウンロードできます。

IMOホームページ Status of Conventions

就航船を含む総トン数400トン以上の条約適用船舶(ただし、浮いているプラットフォーム、FSUs及びFPSOsを除く)には、同条約の発効(2017年9月8日)前までに国際バラスト水管理証書を所持する必要があります。

ClassNKは、船上検査によって必要な図書及び設備を確認する為に、初回検査を実施して代行権限に基づき条約証書を発行致します。初回検査に先立ち、船上図書や設備図面の事前承認が必要となりますので、関連図書を弊会機関部に提出して下さい。関連する提出書類の詳細については、ClassNKテクニカルインフォーメーションTEC-1086を参照して下さい。 なお、初回検査は検査担当支部・事務所に申込み頂くようお願いします。

TEC-1086

第28回IMO総会(2013年11月25日~12月4日)において、バラスト水管理条約に規定されるバラスト水排出基準の適用時期の見直しが行われ、第65回海洋環境保護委員会にて合意された適用時期の見直し案が、IMO総会決議として採択されました。
バラスト水管理条約発効時には、同決議に従ってバラスト水排出基準を満足することが要求されます。
同決議及び適用時期については、次の資料をご参照ください。

IMO Resolution A.1088(28)
バラスト水排出基準の適用時期

条約附属書D-2規則の基準を達成する為に、IMOガイドライン(G8、G9)に従って各主管庁が承認したバラスト水処理装置の搭載が必要となります。G8、G9の承認を取得したバラスト水処理装置については次の資料をご参照下さい。

G8, G9承認を取得したバラスト水処理装置の一覧

米国海域内を航行する船舶のバラスト水処理装置は米国沿岸警備隊 (United States Coast Guard) による承認を取得することが求められています。USCGの型式承認を取得したバラスト水処理装置については、下記のUSCGのホームページよりEnvironmental > Ballast Water Management Program にある "Type Approval" にアクセスして頂きますと、最新の情報をご覧になることができます。

USCG(United States Coast Guard) のホームページ

日本籍船舶には国土交通省の型式指定を取得したバラスト処理装置を搭載する必要があります。承認されたバラスト水処理装置については、下記の国土交通省のホームページをご参照ください。ホーム>政策・仕事>海事>バラスト水管理システムの承認についてにあるバラスト水処理装置承認一覧表にアクセスして頂きますと、最新の情報をご覧になることができます。

国土交通省 バラスト水管理システムの承認について のページ

バラスト水管理条約に関するIMO Documents

バラスト水管理条約

概要 ダウンロード
船舶バラスト水及び沈殿物の管理及び管理のための国際条約
原文 仮和訳

各ガイドライン

GNo. 概要 ダウンロード
G1
沈殿物受入施設に関するガイドライン
船舶のバラストタンクからの沈殿物受入を意図した陸上した陸上施設の設計及び設置計画要領
G1 G1仮和訳
G2
バラスト水サンプリングに関するガイドライン
船舶検査(PSC等)の際のバラスト水サンプリングの計画及び実施の方法及び実用的かつ技術的な指導要領
G2 G2仮和訳
G3
バラスト水管理同等物に関するガイドライン
レクリエーションボートなどの小型船舶(全長50m未満、最大バラスト水容積8m3未満)に対して要求されるバラスト水管理
G3 G3仮和訳
G4
バラスト水管理計画ガイドライン
船舶のバラスト水及び関連する沈殿物に含まれる有害水生生物及び病原体が招く危険性を最小限にするためのバラスト水管理指針及びその計画要領
G4 G4仮和訳
G5
バラスト水受入施設に関するガイドライン
未処理もしくは基準を満足しないバラスト水の受入を意図した陸上施設の設計及び設置計画要領
G5 G5仮和訳
G6
バラスト水交換に関するガイドライン
洋上でのバラスト水交換要領
G6 G6仮和訳
G7
リスクアセスメントに関するガイドライン
未処理もしくは基準を満足しないバラスト水を排出する際の運用手順及びバラスト水の排出に関連するリスクの評価に使用するモデル等を規定
G7 G7仮和訳
G8
バラスト水管理システムの承認に関するガイドライン
バラスト水管理システムの承認に関する適切な設計、構造及び作動パラメータについての試験及び性能要求
G8 G8仮和訳
G9
活性物質を使用するバラスト水管理システムの承認手順
活性物質の承認及び船舶の安全性、人の健康及び水生環境に関し、バラスト水管理システムでの運用を承認する手順
G9 G9仮和訳
G10
プロトタイプバラスト水処理技術の承認に関するガイドライン
プロトタイプバラスト水処理技術プログラムの承認に関する性能試験及び評価に対する手続き、設計及び構造要件
G10 G10仮和訳
G11
バラスト水交換に関する設計及び建造基準に関するガイドライン
バラスト水交換基準に適合させるために有効な船舶の設計及び建造に関する考慮
G11 G11仮和訳
G12
洋上での沈殿物管理のガイドライン
バラストタンク中に堆積する沈殿物の最小化及びその管理
G12 旧G12仮和訳
G13
緊急事態を含む追加方法に関するガイドライン
各国が定めることのできる緊急事態及び追加方策の導入及び評価
G13 G13仮和訳
G14
バラスト水交換海域の指定に関するガイドライン
寄港国によるバラスト水交換海域の指定及びその評価
G14 G14仮和訳

その他の技術ガイダンス

文書番号等 タイトル ダウンロード
MEPC.175(58)
INFORMATION REPORTING ON TYPE APPROVED BALLAST WATER MANAGEMENT SYSTEMS
原文
BWM.2/ Circ.7
Interim Survey Guidelines for the purpose of the International Convention for the Control and Management of Ships’ Ballast Water and Sediments under the Harmonized System of Survey and Certification (resolution A.948(23))
原文
BWM.2/ Circ.8
Harmonized implementation of the Guidelines for approval of Ballast Water Management Systems (G8)
原文
BWM.2/ Circ.17
Guidance document on arrangements for responding to emergency situations involving ballast water operations
原文
BWM.2/ Circ.19
Clarification regarding the application dates contained in regulation B-3.1 of the BWM Convention
原文
BWM.2/ Circ.20
Guidance to ensure safe handling and storage of chemicals and preparations used to treat ballast water and the development of safety procedures for risks to the ship and crew resulting from the treatment process
原文
BWM.2/ Circ.21
Engineering Questionnaire on Ballast Water Management Systems
原文

バラスト水管理条約に関する一般的なご質問は、以下の部署にお問合せ下さい。

一般財団法人 日本海事協会(ClassNK)
本部 管理センター別館 機関部
住所: 東京都千代田区紀尾井町 3-3(郵便番号 102-0094)
Tel: 03-5226-2023
Fax: 03-5226-2024
E-mail: mcd@classnk.or.jp

国土交通省におけるバラスト水管理システムの承認関連

国内におけるバラスト水管理システムに対する承認業務につきましては、国土交通省海事局検査測度課が実施しております。なお、決議MEPC.279(70)により採択された改正IMOガイドライン(G8)に係る承認業務についても、3月3日付で公開されています。 詳しくは、ホーム>政策・仕事>海事>バラスト水管理システムに係る承認について にある『バラスト水処理装置のための業務要領』を参照ください。

バラスト水管理システムの承認の際の生物分析方法等マニュアル
バラスト水管理システムの承認の際の生物分析方法等マニュアル(第2回改訂版) を発行しました。
(旧版はこちら

活性物質を利用するバラスト水管理システムに係るIMOへの申請について

申請窓口及び問合わせ等の案内は、国土交通省・環境省・事務連絡(2005年11月25日付)を参照ください。
申請料金等は、IMOから発行されている BWM2/Circ.24を参照ください。本サーキュラーは、GESAMP-BWWGの会議毎に発行されます。
活性物質の承認手順については、IMO決議 MEPC.169(57) 活性物質を利用するバラスト水管理システム承認の手順(G9)及びその仮和訳を参照ください。
IMO決議MEPC126(53)活性物質を利用するバラスト水管理システム承認の手順(G9)の 国内解説書を作成しております。本解説書は作成当時(2005年)の暫定版ですので、最新のテクニカルガイダンス(Methodology)には対応していないことにご注意ください。
G9申請のためのテクニカルガイダンス(Methodology) につきましては、MEPC68(2015年5月開催)で改訂版(BWM.2/Circ.13/Rev.3)が承認されました (旧版Rev.2の仮和訳は下記を参照)。改訂版Rev.3については、MEPC71以降のIMOへの基本承認申請から適用になります。また、腐食試験に関する勧告(MEPC59/2/16 5.1仮和訳)を参照ください。なお、これらのガイダンスは更新された場合、それに従うことになりますのでご注意ください。

BWM2/Circ.24
MEPC.169(57) (G9)
MEPC.169(57)仮和訳 (G9)
国内解説書 (G9承認の手順)
MEPC68(2015年5月開催)で承認された改訂版 BWM.2/Circ.13/Rev.3
旧版Rev.2の仮和訳
腐食試験に関する勧告(MEPC59/2/16 5.1仮和訳)

バラスト水管理システムに関するご質問は、以下の部署にお問合せ下さい。

一般財団法人 日本海事協会(ClassNK)
本部 管理センター別館 材料艤装部
住所: 東京都千代田区紀尾井町 3-3(郵便番号 102-0094)
Tel: 03-5226-2020
Fax: 03-5226-2057
E-mail: eqd@classnk.or.jp

IOPP更新検査の前倒しに関する旗国別サーキュラー

現存船に対するバラスト水処理装置の搭載は、IMO総会決議A.1088 (28) に従い、バラスト水管理条約の発効日より後の最初のIOPP証書(国際油汚染防止証書)の更新検査までに要求されます。これを受け、検査と証書の調和システム(HSSC)からIOPP証書の更新検査のみを切り離し単独で実施することが可能かどうか、各主管庁からの見解が記載されたサーキュラーが発行されておりますので、以下の通りご紹介致します。

なお、IOPP証書の更新検査時には「復原性計算機搭載の義務化(油タンカーのみ、ClassNK テクニカルインフォメーションNo. TEC-1053ご参照)」及び「機関室の油性残留物(スラッジ)管系とビルジ水管系の連結に関する規定(ClassNKテクニカルインフォメーションNo.TEC-1080ご参照)」が適用されますのでご留意ください。

TEC-1053
TEC-1080

IOPP更新検査の前倒し

旗国名 文書番号 タイトル ダウンロード 更新日
Antigua and Barbuda Information Notice 2016-003 (rev2)
Ballast Water Management
原文 Nov. 2016
Bahamas TECHNICAL ALERT No. 16-05 Rev.3
International Convention for the Control and Management of Ships' Ballast Water and Sediments 2004 (Ballast Water Management Convention)
原文 7 Nov. 2016
Barbados INFORMATION BULLETIN No. 264
IOPP Certificate Renewal in respect of Ballast Water Management
原文 2 Nov. 2016
Cayman Islands GUIDANCE NOTE 02/2017 (Rev 1.0)
Ballast Water Management Convention: Entry into Force
原文 11 Jan. 2017
Cyprus Circular No. 1/2017
International Convention for the Control and Management of Ship’s Ballast Water and Sediments 2004 (BWM Convention)
原文 17 Jan. 2017
Germany Circular 03/2016 (ISM)
International entry into force of the Ballast Water Management Convention
原文 22 Nov. 2016
Gibraltar Shipping Guidance Notice – 065
Ballast Water Management Convention: Implementation – De-coupling the International Oil Pollution Prevention Certificate (IOPP) from the Harmonised System of Survey & Certification System (HSSC)
原文 9 Nov. 2016
India Engineering Circular No. 02 of 2016
Issuance of Statement of Compliance (SoC) to Indian Flag vessels by Recognized Organization on verification of compliance with the International Convention for the Control and Management of Ship's Ballast Water and sediments, 2004
原文 6 Dec. 2016
Liberia Marine Advisory: 14/2016
Entry-into-force of the International Convention for the Control and Management of Ships' Ballast Water and Sediments, 2004 (BWM Convention)
原文 21 Oct. 2016
Luxembourg Circular CAM 10/2016
Entry into force of the Ballast Water Management Convention IOPP Certificate
原文 21 Oct. 2016
Malaysia MSN 03/2017
Enforcement of International Convention for the Control and Management of Ship’s Ballast Water and Sediments, 2004 (BWM2004).
原文 28 Feb. 2017
Marshall Islands Technical Circular No.25
Ballast Water Management (BWM) Convention
原文 30 Dec. 2016
Norway Instruction no.: 1-2017
Instructions to Class concerning the application of the International Convention for the Control and Management of Ships’ Ballast Water and Sediments, 2004 and de-coupling of the IOPP certificate from the Harmonized System of Survey and Certification (HSSC)
原文 10 Jan. 2017
Palau MN No.16-031
International Convention for the Control and Management of Ship’s Ballast Water and Sediments, 2004
原文 19 Dec. 2016
Panama Merchant Marine Circular MMC-342
Implementation of IMO Resolution A.1088(28) (BWMC)
原文 Dec. 2016
Portugal Circular N.° 43 Corrigendum 1
BWM Convention - de-harmonization of the IOPP (International Oil Pollution Prevention) Certificate Renewal Survey –-Position of the Portuguese Maritime Administration
原文 3 Mar. 2017
Singapore -
-
原文 10 Mar. 2017
St. Kitts & Nevis Maritime Circular No. MC/70/17
International Oil Pollution Prevention (IOPP) Surveys
原文 20 Jan. 2017
St. Vincent and the Grenadines CIRCULAR No BWM 004 - Rev.2
International Convention for the Control and Management of Ships' Ballast Water and Sediments
原文 19 Dec. 2016

上記サーキュラーに関するご質問は、以下の部署にお問合せ下さい。

一般財団法人 日本海事協会(ClassNK)
本部 管理センター別館 国際部
住所: 東京都千代田区紀尾井町 3-3(郵便番号 102-0094)
Tel: 03-5226-2038
Fax: 03-5226-2734
E-mail: xad@classnk.or.jp

検査内容や個船の対応に関するご質問は、以下の部署にお問合せ下さい。

一般財団法人 日本海事協会(ClassNK)
本部 管理センター別館 検査部
住所: 東京都千代田区紀尾井町 3-3(郵便番号 102-0094)
Tel: 03-5226-2027
Fax: 03-5226-2029
E-mail: svd@classnk.or.jp