ばら積貨物船及び油タンカーのための共通構造規則(CSR BC & OT)

国際船級連合IACSは、船の長さが90m以上のばら積貨物船のための共通構造規則(CSR-BC)及び船の長さが150m以上の二重船殻油タンカーのための共通構造規則(CSR-OT)を調和させたばら積貨物船及び油タンカーのための共通構造規則(CSR BC & OT)を2013年12月に採択しました。CSR BC & OTは、IACSに加盟するすべての船級協会が統一的に運用し、2015年7月1日以降に建造契約が行われる船の長さが90m以上のばら積貨物船及び船の長さが150m以上の二重船殻油タンカーに対して適用されます。

なお、本会は、IACSにおいてCSR BC & OTが採択されたことを受けて、当該規則を本会規則に取り入れ、鋼船規則CSR-B&T編として公表しています

CSR BC & OTとは

CSR BC & OTとは、IACSにて2005年12月に採択され、2006年4月1日から施行されているばら積貨物船のための共通構造規則(CSR-BC)及び二重船殻油タンカーのための共通構造規則(CSR-OT)を調和させて作成した規則のことを言います。

CSR-BC及びCSR-OTは短期間で開発する必要があったためにCSR-BCの開発を行うチームとCSR-OTの開発を行うチームの2つのチームに分かれて開発作業が行われました。その際、規則の開発と並行して、可能な限り技術的要件の調和が図られましたが、幾つかの基本的な技術的要素については異なるアプローチが採用されました。

これに対して、業界から、船種によらず共通で取扱うことのできる技術的項目については統一すべきであるとの強いコメントを受け、IACSは、CSR-BC及びCSR-OTを採択する際に将来的に2つのCSRを調和することを公表しており、そのための作業を2008年より本格的に開始していました。

また、IMOにて採択された目的指向型新造船構造基準(Goal-based Standards: GBS)に規定される機能要件のうち、構造規則でカバーすべき技術的要件については、すべてCSR BC & OTで対応するとの方針がIACSにおいて決められていたことから、今回採択されたCSR BC & OTでは、これらの要件についても対応しています。

本会はCSR調和作業において、CSR BC & OTの規則草案開発等のために設置された10のプロジェクトチームの殆ど全てに参画し、長年にわたる船級業務を通じて蓄積された豊富な技術力とデータを基に、主導的な役割を果たしました。

ばら積貨物船及び油タンカーのための共通構造規則(鋼船規則CSR-B&T編)

(CSR BC & OT規則本文、鋼船規則CSR-B&T編、規則改正、Q&A、背景資料等の提供)

 

ばら積貨物船及び油タンカーのための共通構造規則(CSR BC & OT)対応ソフトウェア

(NKが提供するCSR BC & OT専用の算式計算ソフトウェア及び 直接強度計算ソフトウェアの紹介)