エネルギー効率関連条約(IMO DCS及びSEEMP)

条約概要

2016年10月に開催されたIMO第70回海洋環境保護委員会(MEPC 70)において、燃料消費実績の報告を義務要件とするMARPOL条約附属書VIの改正が採択され、2018年3月1日に発効しました(IMO決議MEPC.278(70))。これにより、国際航海に従事する5,000GT以上の船舶に対して、2019年から燃料消費量等の運航データの収集及び報告が義務付けられることになりました。弊会では、各旗国主管庁からの代行権限のもと、関連の書類審査及び適合証書の発行等を実施いたします。
本ページでは、燃料消費実績の報告に関する規則(以下、IMO DCS)の概要ならびに施行に際しての関連手続きとして、SEEMP Part II審査に係る準備及び提出手順、ならびに燃料消費量等の収集報告手順についてお知らせいたします。

1. 適用対象船舶

IMO DCS は、船舶エネルギー効率管理計画書(SEEMP:Ship Energy Efficiency Management Plan)の所持が要求される船舶であって、総トン数5,000トン以上の船舶に適用されます。 (機械的方法による推進を行わない船舶ならびに推進機関の有無にかかわらずFPSO、FSU及び掘削リグを含むプラットフォームには適用されません。)

2. IMO DCS の要求事項と施行スケジュール

適用対象船舶に対し、次の要件が適用されます。

1) 旗国主管庁又は代行機関(RO)により承認された「データ収集及び報告手順に関する手順書(SEEMP Part II)」及び確認書(Confirmation of Compliance)の船上保持
i. 2018 年3 月1 日以降に引き渡しが行われる船舶:引き渡し日まで
ii. 前(i)以外の船舶:2018 年12 月31 日まで

2) 燃料消費量等に関するデータの収集
-2019年1月1日以降毎年、年間データの収集

3) 燃料消費量等に関するデータの合算、旗国主管庁又はROへの報告
-各暦年終了後、3ヶ月以内

4) 旗国主管庁又は代行検査機関(RO)による報告データの検証及び適合証書の発行
-各暦年終了後、5ヶ月以内

5) 報告データの基となった合算前データへのアクセス 
-各暦年終了後、少なくとも12ヶ月間アクセス可能とする

条約及び関連ガイドライン/ガイダンス

この条約及びIMOが発行している関連のガイドライン/ガイダンスの原文(英文)を以下の表にまとめております。

1. 改正MARPOL 条約附属書VI (エネルギー効率に関連する規則)

文書番号 名称 ダウンロード
RESOLUTION MEPC.278(70) Amendments to the annex of the protocol of 1997 to amend the international convention for the prevention of pollution from ships, 1973, as modified by the protocol of 1978 relating thereto (Inclusion of regulations on energy efficiency for ships in MARPOL Annex VI)
改正MARPOL条約附属書VI(船舶のエネルギー効率に関する規則)
原文

2. IMO関連ガイドライン及びガイダンス

文書番号 名称 ダウンロード
RESOLUTION MEPC.282(70) 2016 GUIDELINES FOR THE DEVELOPMENT OF A SHIP ENERGY EFFICIENCY MANAGEMENT PLAN (SEEMP)
2016年 船舶エネルギー効率管理計画書の作成に関するガイドライン
原文
RESOLUTION MEPC.292(71) 2017 GUIDELINES FOR ADMINISTRATION VERIFICATION OF SHIP FUEL OIL CONSUMPTION DATA
2017年 船舶燃料消費量データの認証に関するガイドライン
原文
RESOLUTION
MEPC.293(71)
2017 GUIDELINES FOR THE DEVELOPMENT AND MANAGEMENT OF THE IMO SHIP FUEL OIL CONSUMPTION DATABASE
2017年 船舶燃料消費量データベースの開発及び管理に関するガイドライン
原文
MEPC.1/Circ.876 SAMPLE FORMAT FOR THE CONFIRMATION OF COMPLIANCE, EARLY SUBMISSION OF THE SEEMP PART II ON THE SHIP FUEL OIL CONSUMPTION DATA COLLECTION PLAN AND ITS TIMELY VERIFICATION PURSUANT TO REGULATION 5.4.5 OF MARPOL ANNEX VI
COCのサンプル書式及びSEEMP Part IIの提出時期に関する推奨事項
原文

必要な手続き

本条約に関わる手続きとして、以下が必要となります。

1. SEEMPの改訂(SEEMP Part IIの作成)および審査

2. 燃料使用量等の収集報告

1. SEEMPの改訂(SEEMP Part IIの作成)および審査

1.1 SEEMPの改訂(SEEMP Part IIの作成)

IMO 決議MEPC.282(70) "2016 Guidelines for the development of a ship energy efficiency management plan (SEEMP)"に基づき、現行のSEEMPへDCP(Data Collection Plan)パートを追加作成することが要求されています。

当ガイドラインでは、現行のエネルギー効率改善のための運航管理計画パートをSEEMP Part I、DCP パートをSEEMP Part II として区分けしています。SEEMP Part IIのサンプル書式及び記載すべき事項については、上述のIMO ガイドライン(IMO 決議MEPC.282(70))中Appendix 2をご参照ください。なお、SEEMP Part IIの記載サンプルを作成していますので、適宜ご活用下さい。

一般的な記述内容のサンプル(和)
一般的な記述内容のサンプル(英)

1.2 SEEMP Part II審査のお申込み

審査を希望される方は、弊会船舶管理システム部宛に申込書を添えて、SEEMP Part IIをメールもしくは郵送にて送付ください。

申込書: APPLICATION FOR “Confirmation of Compliance for SEEMP” (Word)(30kb)
メールアドレス: smd-env@classnk.or.jp
送付先住所: 〒102-8567東京都千代田区紀尾井町4-7日本海事協会 船舶管理システム部

※郵送の場合は、本船搭載用(返却分)1部、会社保管用(返却分)1部、弊会保管用1部の計3部をご提出願います。

2. 燃料消費量等の収集報告(ClassNK MRV Portal)及び審査

2.1 燃料消費量等の収集報告(ClassNK MRV Portal)

2019年1月1日より、本船はSEEMP Part IIに従い燃料消費量等に関するデータの収集及び報告を行うことが要求されています。
弊会では、既にEU MRV 規則に基づく認証のために、データ収集管理システムClassNK MRV Portalを提供しています。IMO DCS規制についても、本システムを通してデータ収集用テンプレート(本船入力)の提供、本船からのデータ報告、陸上でのデータ管理、認証取得までをワンストップで行っていただくことが可能です。
同システムは、自社もしくは第3者の提供するレポートシステム(※)との連携が可能となっており、2重入力を無くすことで本船負担が軽減されます。

(※)現在、ADMAX ABLOG(IMC Co., Ltd.)、CMAXS ABLOG(ClassNK Consulting Service Co., Ltd.)、Emission Status Monitoring Service (Weathernews Inc.)、FleetDSS MRV (StormGeo)、Voyage Watcher (MarineNet Co., Ltd.)とのデータ連携が完了しています。(システム名 アルファベット順)

2.2 ClassNK MRV Portalのお申込み

本会サービス「NK-SHIPS」を既にご利用中のお客様は、ご利用中のアカウントで本会ホームページのウェブサービスポータルよりお申込みができます。こちらからお申込み頂くことで、本会に登録されている管理船舶情報との連携機能を活用できますので、より簡単に関連の手続きを行うことが可能となります。(お申込みの開始は2018年秋頃を予定)
なお、既にClassNK MRV Portalへデータを送付いただいているEU MRV適用対象船に関しては、IMO DCSについても同データをもとにデータ報告を実施していただくことが可能です。

お問い合わせ先

SEEMPの審査、年間燃料使用量等データ認証およびClassNK MRV Portalについては、以下へお問い合わせください。

一般財団法人 日本海事協会 船舶管理システム部 環境部門

Tel: 03-5226-2076
Fax: 03-5226-2174
e-mail: smd-env@classnk.or.jp