EU-MRV・UK-MRV規則 / EU-ETS / FuelEU Maritime

EU-MRV・UK-MRV規則

EU-MRV規則

本会は燃費消費実績報告制度に関する欧州規則 (EU-MRV規則)に基づき、監視計画書(モニタリングプラン)及び排出報告書(エミッションレポート)の検証業務を行っております。

EU-MRV規則は、2018年から開始された欧州関連航海におけるCO2排出量等の監視・報告・検証制度であり、これによりEU加盟国管轄内の港に出入港する5,000GT以上の船舶については、燃料消費量等のデータ収集・報告を実施するためのモニタリングプランを作成し、EU各国のいずれかの認定機関より認定を得た検証機関に提出し、認証を受けることが義務付けられています。その後、認証されたモニタリングプランに従って年間データの収集及びエミッションレポートの作成を行い、検証機関による検証を受けた後、発行された適合証書(DOC)を本船へ搭載することが求められています。

ClassNKはドイツの認定機関であるDAkkS (Deutsche Akkreditierungsstelle GmbH) より、EU-MRV規則の検証機関としての認定を取得しています。

なお、2024年開始の欧州排出量取引制度(EU-ETS)への対応のため、EU-MRV規則の改正も行われました。EU-ETSおよびEU-MRV規則の改正の内容については、後述のFAQをご覧ください。

UK-MRV規則

UK-MRV規則は、2022年から開始された英国関連航海におけるCO2排出量等の監視・報告・検証制度であり、英国内の港湾間の航海からのCO2排出量、英国と非EU加盟国間の航海からのCO2排出量、英国港湾内でのCO2排出量が規則の対象となります。UK-MRV規則の対象船舶と収集するデータは、EU-MRV規則と同様の内容となります(EU-MRVのUK版)。なお、英国とEU加盟国間の航海からのCO2排出量は、EU-MRV規則下で報告されるため、UK-MRV規則の対象ではありません。

UK-MRVに関しては こちらをご覧ください。

本会は英国の認定機関であるUKAS (United Kingdom Accreditation Service) より、UK-MRV規則の検証機関としての認定を取得しています。

海運EU-ETS

海運EU-ETS対応に関するFAQ

欧州連合(EU)は、温室効果ガス(GHG)排出量の2050年実質ゼロの達成を目指して、GHG排出量を2030年までに1990年比で55%以上削減する目標を掲げています。2021年7月には、2030年目標達成のための包括的な気候変動政策パッケージ「Fit for 55」が発表され、炭素課金制度であるEU排出量取引制度(EU-ETS)の海運セクターへの拡大案などが発表されました。その後、EU-ETSを規定するEU指令の対象を海運セクターに拡大する改正が採択され、2024年1月1日から開始されることとなりました。

本会は、EU-ETSに初めて対応することになる海運セクターの皆さま向けに、EU-ETSについて概説すると共に、対応のための必要な準備について、Q&A方式で纏めた「海運EU-ETS対応に関するFAQ」を発行し、海運関係の皆様にお役立ていただいています。

最新版となる「海運EU-ETS対応に関するFAQ(第2.1版)」では、最新情報を基に記載内容の更新を行っています。

ダウンロードはこちら:海運EU-ETS対応に関するFAQ(第2.1版)

EU-ETS対応に関するFAQ(第2版

なお、上記FAQ(第2版)で説明しております、EU-ETSの責任主体を登録船主(Registered owner)から管理会社(ISM company)へ委任する委任状につきまして、本会にてサンプル(Wordファイル)を作成しておりますので、是非ともご利用ください。(委任状サンプルはこちらからダウンロード可能です。)

「ClassNK 海運EU-ETSセミナー~排出枠の購入に向けて~」(2023年9月)

本会は、EU-ETSの海運セクターへの拡大に関する概要や、海運関係者の本制度への対応をサポートする企業を迎え、排出枠の購入方法などについて紹介するセミナーを開催しました。
講演動画および資料を以下よりご覧いただけます。

ClassNK 海運EU-ETSセミナー~排出枠の購入に向けて~

FuelEU Maritime

FuelEU Maritime対応に関するFAQ

2021年にEUが発表した、前述の気候変動政策パッケージ「Fit for 55」には、船舶で使用する燃料の脱炭素化を促進するFuelEU Maritime規制案も含まれており、2023年7月には、欧州議会およびEU理事会にて規制の内容が採択されており、2025年1月からの導入が決定しています。

本会は、FuelEU Maritimeについて概説すると共に、対応のための必要な準備について、Q&A方式で纏めた「FuelEU Maritime対応に関するFAQ(第1版)」を作成いたしました。海運ステークホルダーの皆さまのFuelEU Maritimeへの対応に関する準備の一助となれば幸いです。

ダウンロードはこちら:FuelEU Maritime対応に関するFAQ(第1版)

EU-MRV・UK-MRV認証システム及び認証のお申込み

ClassNK MRV Portal(EU-MRV・UK-MRV対応ソフトウェア)

ClassNK MRV Portalは、モニタリングデータと信憑書類(BDN, B/Lなど)を本船もしくは陸上からサーバーへ送付し、蓄積されたデータによりエミッションレポートを作成するシステムです。なお、船会社殿で本規則にご対応いただくにあたり、船会社殿の管理手順に従い、船会社殿によりMPの作成、データのモニタリング、データの精度確認に引き続きエミッションレポートを作成いただくこととなりますので、本認証用ソフトウェアの利用がそのまま認証取得に結びつくものではございません。

※EU-MRV認証のお申込みでは、ClassNK MRV Portalの利用申込も兼ねていますので個別にお申込み頂く必要はありません。EU-MRV認証のお申込み受付後に、ログインアカウント及びパスワードを発行、通知いたします。

EU-MRV・UK-MRV認証のお申込み

本会サービス「NK-SHIPS」をご利用のお客様は、ご利用中のアカウントで本会ホームページのウェブサービスポータルにログイン後に表示される「ClassNK MRV Portal」リンクからお申込み頂けます。そちらのリンクからお申込み頂くことで、本会に登録されている貴社管理船舶情報との連携機能を活用できますので、より便利に認証関連の手続きを行うことが出来ます。

「NK-SHIPS」をご利用していないお客様は、下記お申込みリンクよりEU-MRV認証をお申込みください。

EU-MRV認証のお申込み (NK-SHIPS未利用)

公平、透明な認証業務

本会は、第三者認証機関としての認証業務の透明性、客観性及び公平性の確保を目的とした「公平性委員会」を設置しています。「公平性委員会」は、学識経験者、造船、機械、海運及び保険業界の専門家、消費者団体や非政府組織の代表者等の外部利害関係者で構成され、認証業務の透明性及び一般社会の認識を含む公平性に影響する事項についての評価を行い、認証業務へ反映しています。

認証業務

・公平性確保の方針

・温室効果ガス認証規則

・異議申立て及び苦情の処理プロセスについて

・審査登録業務の流れ

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本会は、収集した個人情報を、以下の目的に利用いたします。

  • 本会が行なう業務の受付、遂行、及びお客様との連絡のため
  • 本会が行なう業務等の情報提供のため

問い合わせ先

一般財団法人 日本海事協会 GHG部
〒 102-8567 東京都千代田区紀尾井町4番7号
電話: 03-5226-3025 ファックス: 03-5226-3026 e-mail: dcs@classnk.or.jp