テクニカルインフォメーション - テキスト版 -
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IMO MSC 111の審議結果の紹介
2026年5月13日から5月22日にかけて第111回海上安全委員会(MSC 111)が開催されました。今般、IMOよりMSC 111の議事録及び決議並びにサーキュラーが発行されたことから、次の通り同会合の情報及び審議結果をお知らせいたします。
1. 採択された条約及び関連コードの主要な改正
今回の会合で採択された主要な義務要件は以下の通りです。
(1) SOLAS条約IV章及びV章並びにHSCコードの改正(添付1, 3, 4, 10参照)
船舶自動識別装置(AIS)の機能に加え、VHFによるデータ交換機能を備えたVHFデータ交換システム(VDES)をAISの代替設備として搭載できるようにするため、SOLAS条約IV章及びV章並びにHSCコードの改正が採択されました。また、VDESの性能基準も併せて採択されました。
加えて、SOLAS条約V章第18規則の改正により、従来AISに対して要求されていた年次試験要件がAIS/VDESにも拡張されました。
適用 2028年1月1日
(2) 2011 ESPコードの改正(添付2参照)
遠隔検査技術(RIT)に関する要件を規定する2011 ESPコードの改正が採択されました。本改正により、ESPコード対象船の船体構造の精密検査におけるRITの適用条件及び制限事項が明確化されました。なお、第3回更新検査後に実施される検査時のRITの使用は旗国主管庁の合意が必要となります。
また、RIT使用に関するガイドラインもあわせて承認されています。(3.2(1)参照)
適用 2028年1月1日
(3) IPコードの改正(添付6参照)
復原性計算に用いる産業人員(IP)の想定体重を75kgから90kgに変更するIPコード第IV部の改正が採択されました。
適用 次のいずれかに該当する船舶
1. 2028年1月1日以降に建造契約が行われる船舶
2. 2028年7月1日以降に起工又は同等段階にある船舶(建造契約がない場合)
3. 2032年1月1日以降に引渡しが行われる船舶
(次頁に続く)