船内騒音コード
船内騒音コードの強制化
騒音に起因する船員の健康被害、操船時における指示伝達の阻害による安全性への影響を最小限にするため、欧州の27か国が、約30年前に採択された船内騒音コードIMO決議A.468(XII)の要件を強化した上で、これを強制化することをIMOに提案しました。この提案を受け、IMOにおいて約5年間の審議が行われた後、船内騒音コードの改正が採択されるとともに、同コードを強制化するSOLAS条約の改正が2012年11月に採択されました。
改正された船内騒音コードは以下のいずれかに該当する総トン数1,600トン以上の新造船に適用されます。(日本籍船舶は内航船にも適用されます。)
- 2014年7月1日以降の建造契約
- 2015年1月1日以降の起工(建造契約が無い場合)
- 2018年7月1日以降の引き渡し
船内騒音コードの概要
船内騒音コードは、第1章から第7章で構成されており、強制要件と勧告(非強制)を含んでいます。航行中、主機関等の各機器から発せられる騒音について、居住区域及び制御区域等において騒音計測を行い、騒音基準値を満たす必要があります。また、これに加え、隣室及び通路からの音を遮断するための居室等の仕切りに対する防音が求められます。
ClassNKの取り組み
船内騒音コードがSOLAS条約の下で強制化されたことを受け、ClassNKは、同コードの概要、一般的な騒音防止対策及びこれまでの代表的な質疑応答を取りまとめ、「船内騒音コード強制化に関するガイドライン」を発行しました。本ガイドラインは、本会ホームページにてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。
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これまでの代表的な質疑応答
また、ClassNKは、船内騒音コード強制化に合わせて、「船内騒音対策チーム」を設置しました。船内騒音対策チームでは、対外的な窓口を一本化するとともに、関係者の船内騒音コードへの円滑なご対応を支援すべく、最新の知見を反映した技術サービスを提供してまいります。
本件に関する詳細につきましては、以下宛に電子メールにてお問合せください。
E-Mail: mcd@classnk.or.jp
業界との共同研究
ClassNKは、騒音コード適合に向けての騒音予測・対策等の一助となるよう、関係団体との共同研究を行っております。
得られた研究成果については順次ホームページで公開してまいります。
IMO船内騒音規則改正に対応した仕切り材の防音特性に関する調査研究