技術セミナー第1部 規則改正等の解説
1. 規則制定改廃の概要
NKでは、海上における「人命及び財産の安全」及び「海洋環境の保全」に貢献することを目的として、種々の技術規則を制定しています。
また、これらの規則を制定した後も、「研究開発成果の反映」「損傷からのフィードバック」「業界からの要望等への対応」「国際条約への対応」「IACS統一規則・解釈等への対応」「国内法への対応」を通じて規則のアップデートを実施しています。
NKでは、海上における「人命及び財産の安全」及び「海洋環境の保全」に貢献することを目的として、種々の技術規則を制定しています。また、これらの規則を制定した後も、「研究開発成果の反映」「損傷からのフィードバック」「業界からの要望等への対応」「国際条約への対応」「IACS統一規則・解釈等への対応」「国内法への対応」を通じて規則のアップデートを実施しています。
このようなプロセスを完了した規則改廃案は速やかに本会ホームページに掲載すると同時に、技術セミナー等で改正内容を説明し、関係者に幅広く周知するように努めています。NKでは、これらの規則等の制定改廃を「開発本部」及びその直下の「船体開発部」と「機関開発部」が担当しています。
開発本部 | |
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船体開発部 | 船体構造、区画配置、復原性、材料溶接、海洋構造物等に関係する規則等の制定改廃、CSR等の構造解析システム、その他技術計算システムの開発及び運用保守 |
機関開発部 | 機関設備、電気設備、ボイラ、軸、プロペラ、機関艤装品、救命設備、航海設備等に関係する規則等の制定改廃、国際条約、消防設備、防火構造、船体艤装品等に関係する規則等の制定改廃、鋼船規則等の技術規則及びガイドラインの出版 |
2020年の秋以降、別表1に示す通り、12回の専門委員会及び2回の技術委員会において61件の規則等制定改廃案が審議され、また、別表2に示すとおり、1回の海務員会において1件の規則等制定改廃案が審議され、それぞれ承認を経ております。 本セミナーではこの改正規則の内、主要なものの背景及び概要を以下の動画にて解説いたします。
参考資料 改正案件一覧
(本資料には、2021年3月以降制定された改正規則、及び近日中に制定予定の改正規則を示しています。)
2. 鋼船規則等の改正概要
2021年3月以降に行いました規則改正(予定を含む)のうち主要なものについて、機関・電気設備、艤装・海洋構造物及び船体・材料の3つの分野に分けてその概要を解説すると共に、今後予定している主な規則改正を紹介致します。
2.1鋼船規則等の改正の概要(機関・電気設備関連)
【主な紹介内容】
・ムアリングウインチのドラムブレーキ試験
・燃料油サンプリングポイント
・船舶のエネルギー効率
・鋼船規則の総合見直し
(電子制御機関、石炭焚き船 etc.)
アンケート及びご意見・ご質問
(15項目、所要時間5分)
2.2鋼船規則等の改正の概要(艤装関連)
【主な紹介内容】
・タイプ3復原性計算機の損傷範囲定義
・水密性電線貫通部の管理及び検査
・可搬式酸素濃度計測器及びガス検知器
・製造工場等における検査の方法
アンケート及びご意見・ご質問
(15項目、所要時間5分)
2.3鋼船規則等の改正の概要(海洋構造物関連)
2.4鋼船規則等の改正の概要(船体・材料関連)
【主な紹介内容】
・船首隔壁弁
・船体構造の溶接部に対する非破壊検査
・合格材の表示方法
・試験機及び力計の証明書の有効期間
アンケート及びご意見・ご質問
(15項目、所要時間5分)
3. IACS 各Panelの動向
鋼船規則等の本会の技術規則は、船級協会として独自に規定する要件もあるものの、国際条約やIACSの統一規則、統一解釈等に由来するものも少なくありません。
ここでは、今後の規則改正に関係する情報として、IACSのEnvironmental(環境に係る条約関係)、Machinery(機関関係)、Safety(安全に係る条約関係)、Survey(検査関係)、Hull(船体関係)及びCyber Systems(サイバーシステム関係)の6つの分野のPanel(技術部会)について、その概要と動向を紹介致します。
また、ご参考用の資料「IACSの組織体系について」も準備させていただきましたので、ぜひご一読ください。
【主な紹介内容】
また、IACS統一規則・統一解釈等の制定改廃を行うIACSの各技術部会(Panel)について、その動向を紹介致します。
アンケート及びご意見・ご質問
(15項目、所要時間5分)
一般財団法人 日本海事協会 開発本部
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3番3号
Tel:03-5226-2182 Fax:03-5226-2172 email:dmd@classnk.or.jp