日本海事協会 2020年ニュース
1. 新型コロナウイルス
- 新型コロナウイルス感染拡大の中、物流が滞りなく行われるよう、顧客や関連当局と連携しての適切な検査・審査取り扱い、遠隔検査の活用、必要な情報提供などを進める一方、デジタル技術を利用して職員の働き方改革も推進
- 「クルーズ船におけるCOVID-19のためのバイオセーフティマネジメントシステムガイドライン」を公表し(9月)、国内寄港クルーズ船への認証を実施
2. デジタル
- 「ClassNKデジタルグランドデザイン2030」を策定(2月)
- ジャパン マリンユナイテッド及びNAPAと共同で実施した3D図面承認のフィジビリティスタディを完了(3月)
- 日本郵船及びMTIが開発を進める自律船フレームワークに基本承認(AiP)を発行(5月)
- Seatrade Maritime Awards Asia 2020にて、本会のサイバーセキュリティに関する取り組みがSafety Initiative Awardを受賞(6月)
- 米国の海事サイバーセキュリティ情報共有・分析機関“MTS-ISAC”に船級協会として初めて加盟(7月)
- NTTデータ、日本郵船グループ、ジャパン マリンユナイテッドと共に、国内初の船上機器システムへのサイバー攻撃を想定した検証の実施及び検証成果の公開(7月)
- 革新技術への認証サービス「Innovation Endorsement」を開始(7月)
- LNG燃料自動車専用船”SAKURA LEADER”に対し、本会初となる”Digital Smart Ship(DSS)”ノーテーションを付与(10月)
- 本会が事務局として参画した実海域実船性能評価プロジェクトOCTARVIAプロジェクト)が完了(10月)
- e5ラボとサイバーセキュリティに関わる共同研究協定を締結(12月)
- 商船三井、NAPAと座礁リスク監視システム開発の協業を開始(12月)
3. 環境
- バングラデシュの船舶リサイクル施設にシップリサイクル条約適合証明を発行(1月)
- 川崎重工業開発のLPG燃料供給システムに基本承認(AiP)を発行(2月)
- 国際航空分野のGHG排出量検証機関としての認定を取得(2月)
- ダイハツディーゼル他が開発の内航LPG焚きLPG運搬船の基本承認(AIP)を発行(3月)
- 新来島どっくが開発を進めるLNG燃料ケミカルタンカーの基本承認(AiP)を発行(4月)
- 今治造船が開発を進めるLPG燃料180,000DWT型ばら積船に基本承認(AiP)を発行(4月)
- 日本企業連合を核としたアンモニア焚機関による温室効果ガス・ゼロ・エミッション船に向けた共同開発に参加(4月)
- CCR研究会 船舶カーボンリサイクルWG」が9社で始動(7月)
- 日本郵船、ジャパン マリンユナイテッドとGHG削減に向けた海上輸送インフラ(舶用燃料アンモニア及びアンモニアの大量輸送・供給)に係る共同研究開発を開始(8月)
- 川崎汽船及びAirseas社が開発を進める自動カイトシステムSeawingに基本承認(AiP)を発行(8月)
- 川崎汽船、三菱造船と共同で洋上用CO2回収装置検証のための小型デモプラント試験“CC-Ocean”プロジェクトを実施(8月)
- 日本郵船など4社と共に、高出力燃料電池搭載船の実用化に向けた実証事業を開始(9月)
- 日本郵船、IHI原動機とアンモニア燃料タグボートの実用化に向けた共同研究開発を開始(9月)
- 飯野海運が算定した温室効果ガス排出量に対し、合理的保証水準に基づく第三者検証を実施(9月)
- 商船三井他による風力と水素を活用したゼロエミッション事業ウインドハンタープロジェクトに参画(11月)
- 次世代環境船舶開発センターへ会員組織として参画(12月)
- 水素バリューチェーン推進協議会へ会員組織として参画(12月)
- GWO訓練に関わる認証機関としての承認を取得(12月)
4. 規則・ガイドライン
- 「自動運航、自律運航に関するガイドライン」を発行(1月)
- 「フェーズドアレイ超音波探傷試験による非破壊検査ガイドライン」を発行(3月)
- 「官公庁船規則」の制定(3月)
- 「騒音・振動ガイドライン (第3版)」を発行(7月)
- 「船舶におけるサイバーセキュリティデザインガイドライン(第2版)」を発行(7月)
- 「コンテナの積付け及び固縛に関するガイドライン (第2.1版)」を発行(7月)
- 「デジタルスマートシップガイドライン」を発行(8月)
- 「高延性鋼の使用に関するガイドライン」を発行(9月)
- 「液化ガス運搬船(メンブレン方式)の構造強度に関するガイドライン」を発行(11月)
- 「ROV/AUVに関するガイドライン」を発行(12月)
5. 人材育成
- eラーニングによるClassNKアカデミー「はじめての海運・造船講座」を開始(1月)
- 造船・舶用工業分野特定技能1号試験の受験申請を全ての業務区分において受付開始(6月)
- ClassNKアカデミー「海洋開発工学基礎講座」を開催(9月)